その16 最終的に歩き方も原点回帰

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写真を見て、一言。

いや〜、ひどいね。

これが最前線のウォーキング教室の歩き方だそうな。

テレビで見て、教室に参加して以来、腰痛になられた方が駆け込まれてきました(苦笑)
あまりにもおかしな歩き方だったので、どうしたんですか?と聞いたら、そう習ったとのこと。。。

写真左の、立脚中期に膝を伸展(真っ直ぐ伸ばしてる)・・・おそろしいですね。真ん中の写真も反張膝になっていますが、股関節(大腿骨)は内旋し(本来は外旋)、バランスは崩れます。つまり内股で上から圧力がかかるので、O脚になり、将来的には変形性膝関節症の予備軍ですね。
非常に危ないので真似しないでください。

また、肩甲骨を引き寄せて、胸を突き出す姿勢をしています。

胸を突き出すと、張力が変化し、おっぱいは柔らかくなります。
柔らかくなった、おっぱいは激しい上下運動でたたきつけられてクーパー靱帯が伸び、おっぱいは垂れます(笑)

さらにこれでランニングをしたら・・・ええ、超垂れます。
スゴイ垂れるのではなく、超垂れます。これが現実です。

あの「ワコール人間科学研究所」も46年も研究していて、こんな単純なことを理解していないように思います。上下運動するから、しっかり支えて・・・姿勢矯正下着って・・・

おっと、つい美乳のことになると熱くなってしまいます(笑)

立脚中期に膝の伸展させると足裏アーチの崩れも生みます。
その不安定さを補正するために、いわゆる『指で地面をつかむ。つま先で蹴る』という動作に切り替わります。

あとはタコ、魚の目、巻き爪、外反母趾といった足のトラブルですね。

ランニングをしたら、もっとよくわかりますよ。2〜3キロぐらいで腰か膝に違和感・痛みが出るはずですから。

最近、ベアフットランニング(裸足ランニング)、フォアフットランニング(つま先着地ランニング)が流行りつつあります。まだまだ一部ですが、これは空前の『ランニングブーム』で急速に足の故障をする人が増え、【走り方の模索・見直し】をしているからではと考えられます。

確かに、裸足になるとつま先着地になる人が多いので、フォアフットという発想の靴が出てくるのもわかりますが・・・つま先は足のクッション部分を使うので、膝を伸展して、脚を真っ直ぐにして、衝撃がきやすいフォームよりかは楽ですが・・・

先ほども書きましたが、不安定さを補正するためや裸足での着地の恐怖などで、『指で地面をつかむ。つま先で蹴る』という動作になっているだけではないかと思うのです。

基本は、上記の写真の【あおり歩行】だと思います。
だからといって、【あおり歩行】を不自然に強調して行うのも間違いです。

赤ちゃんが歩き出すときに、特別な訓練をするでしょうか?
歩くときにいちいち足のコトを意識するでしょうか?

そうなんです。必要な感覚が整い次第、ハイハイから立ち、歩くのです。そのときに自然に、足の構造は【あおり動作】をするようになっているだけなんです。
つまり結果的にです。

【あおり歩行】とは、、、

踵の外側が接地し、次に小指の付け根(小趾球部)、拇指の付け根(拇趾球部)、中足趾節関節(MP関節)を屈曲しながら、拇指、示指、中指の足指で蹴り出す。

3D的に見ると、まるで足はボールのように転がっているだけです。
その連続運動は、らせんの動きとして脚に伝わり、両足のらせんは骨盤で1本にまとまり、二重らせん構造でバランスを保つ。

手をボールの上において、この【あおり歩行】してみると、そのように動きます。

この【あおり歩行】が一番最小のエネルギーで長時間の歩行を可能にしている、効率がよい歩き方です。

立ち方に関して補足するなら、つま先の角度です。
逆ハの字が普通です。

試しに肩幅に立って、つま先を真っ直ぐにした状態で、膝を曲げて屈伸してみるとわかります。
膝(大腿骨)は内旋(内股)します。

軽く逆ハの字で立って、膝を曲げて屈伸してみると、真っ直ぐになります。

写真左のように、つま先を真っ直ぐにすると、脚はねじれています。

よくある話の「ヒールの外側が減る」なんてのも、「ヒールは外側から減るのが普通」なんです。骨盤が開いているせいじゃなくて(笑)

歩き方は秘伝でもなんでもなく、誰もが自然と身につけています。

閉塞性の履物、姿勢・歩き方への過剰な意識、それによる足の構造の崩れ、補正・代償行為の負の連鎖・・・

因果なモノですが、昔は出来ていたことなので、その頃まで戻すだけです。

わたしも仕事がら立ち方や歩き方を教えていますが、足は自動的に楽に歩けるようになっているので、最終的には足を意識しないことがポイントです。

泉 重千代さん(1865年8月20日) – 1986年2月21日)は、鹿児島県徳之島出身の元世界最長寿人物であり、男性としての「世界最長寿人物」記録はいまも彼が保持している。

120歳6ヶ月で亡くなられた。

その泉さんが115歳の時の足裏写真です。

すばらしい土踏まずですよね。
指と踵で大地を踏みしめていたことがうかがえます。

泉重千代翁・長寿十訓

1 万事、くよくよしないがいい。
2 腹八分めか、七分がいい。
3 酒は適量、ゆっくりと。
4 目がさめたとき、深呼吸。
5 やること決めて、規則正しく。
6 自分の足で、散歩に出よう。
7 自然が一番、さからわない。
8 誰とでも話す、笑いあう。
9 歳は忘れて、考えない。
10 健康は、お天とう様のおかげ。
      (ご先祖さまに感謝)

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