その17 裸足ランニングのみなさん、破傷風対策はお済みですか?

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前回、ベアフットランニング(裸足ランニング)の話を少し書きましたが・・・

ベアフット否定派からは、

【破傷風になるから、いまどき靴を履かないなんて危ない】

という意見が出ています。

まず、なんでもかんでも危ないの一言で済ませるのはよくないですね。
破傷風について。
破傷風は土の中に一般的にいる破傷風菌の感染により発病します。この菌は、湿った土の中に多く、泥の中でのけがは要注意です。しかし、稀に犬などの咬み傷から発症することもあります。

傷口から体内に入り、皮膚の下や筋肉など空気に触れない組織の中で増殖した破傷風菌の作る毒素による急性の病気です。

人から人への感染はしません。

初期症状は肩こり、舌のもつれ、顔がゆがむ。

感染から発症までの潜伏期間は3日〜3週間なので、傷口が治ってしまっていて、感染の疑いがわからずに重症化するケースもあります。

症状が進んだ場合、その死亡率はほぼ100%になる病気です。死亡率は約40%と高い。死亡例の約70%は40歳以上で、特に60歳以上の高齢者がその多くを占める。一方、新生児破傷風の届け出はみられなくなった。三種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風混合ワクチン)のおかげですね。

いまでも、年間100人前後が感染しています。

年齢別破傷風患者報告数、1999〜2008(平成11〜20)年

破傷風に対しては、感染後の治療は困難を極めますが、
予防接種が極めて有効です。

有効期限は10年。過去約10年以内に接種していない方は3回接種がよいとされています。5年ごとに追加接種が望ましいとの意見もあります。

カンタンにいえば、予防接種しておけば怖くないということです。
ベアフットランニング、足半ウォーキングをしてみたい方は、お近くの病院で、ワクチン接種を受けることをオススメします。

色物として扱われ、結局ベアフット(裸足)って危ないじゃん、ということだけは避けたいので、みなさん進んで注射に行きましょう!

もし予防接種に行かないのでしたら、ベアフットランニングはやらないでください。

1人が感染したら、また一歩、この国の足事情は後退します!

ご協力を!

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